「貯蓄から投資へ」は進んでいなかったことへの危惧

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mainichi.jp

ぼーさんです。

 日銀が、投資信託の家系保有額を30兆円の過大計上を行なっていたことを発表しました。

 

投資信託の保有額・金融資産における投資信託の割合は年々右肩上がりになっており、まさに「貯蓄から投資へ」の流れが加速していると思われた中で、今回の30兆円誤計上により、実際は2014年をピークに投資信託の保有額は下がっていることがわかりました。ゆうちょ銀行の投信保有分を誤って計上していたということです。

 

  

 つまり、NISA制度・IDeco・積み立てNISA制度を通して「投資へ」の流れを作り出そうとし、順調にうまくいっていたと思いきや、実態は何も変わらないどころか、減少の一歩を辿っていたということが浮き彫りになったわけです。

 30兆円の誤差は聞いたことがありませんね。証券業界は怒り心頭で、「日銀何してるんだ」との思いが強いでしょうが、個人的には、これだけ投資への第一歩が後押しされている動きの中で、いまだに「投資は危ないもの・難しいもの」という先入観を持つ人が多いという事実に驚かされました。

 

 このブログを初めてまだ十数記事しか書いていませんが、はてなブログをはじめてからいくつかブログを拝見しましたが、投資はかなり普及しているのだと思っていました。が、それはあくまで狭いコミュニティの中の話であって、日本国内全体で見るとまだまだ少数派であるということです。

 

露呈した日本人のマネーリテラシーの低さ

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 これはつまり依然として日本人のマネーリテラシーが低いことを露呈したわけです。

 日本ではお金に関する教育がないため、マネーリテラシーが低いと言われています。私もまさにその通りだと思います。学校で学ぶ機会がなければ、各家庭で補うしかありませんが、子どもを育てる親もマネーリテラシーが低いので、学ぶ機会が限りなく0に近いからです。

 

 では学ぶきっかけは何から得るかというと、ただの偶然である場合が多いです。周りにたまたま投資をやっている人がいたり、自身のお金に対する考え方を見つめ直したりすることできっかけを得た人が情報を集められるようになり、情報を集めて正しく取捨選択できた人が投資するという構造になっています。私はきっかけが車の購入でした。車を買って貯金を無くした後に、貯金をする必要性が出てきたため貯蓄の仕方を改めました。

 

www.boosan-life.biz

 

もとからお金が好きな人や興味がある人は趣味や自己研鑽の一環として学ぶかもしれません。

 

 ただ、日本では”苦労せずお金を得ることは怪しい・よくない””お金は汗水流して稼ぐもの”という悪しき思考が根付いています。今の若い人ほど相対的にその傾向は薄くなっているとは思います。極端に言えば、とにかく”コスパ重視”です。対価に見合う苦労を秤にかけて、選択するかしないかを選びます。なので”稼ぎはそこそこに自由な時間がほしい””仕事よりも家族を優先したい”という人は多いように感じます。

 

 一昔前は投資などせずとも金利が高かったので、お金は勝手に増えました。定期預金は6%の利息、貯蓄性の生命保険は払った保険料の2倍の価値が得られました。今は違います。銀行の金利の低さ・国債の金利の低さはもはや常識になっています。そのため、円で持ち続けていると物価上昇(インフレ)に実質のお金の価値が減るという現状になっています。何もしなければ汗水流して稼いだお金の価値が下がっていくのです。もはや円で持っていることが”リスク”になっています。

 

投資が当たり前という”常識”に

 投資に興味がある方・投資に詳しい方が投資に関する情報を集めるのはごく当たり前のことで、そういう方々からすれば投資に関して私のブログから得ることは何一つないかと思いますが、投資未経験の方、一歩踏み出してみたいけど行動に移すことができていない方の後押しができれば嬉しいなと思っています。