2018夏・ボーナスの使い道

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 6月から7月にかけて、ボーナスが支給されたサラリーマンの皆様。お仕事お疲れ様です。半年間の苦労が報われた気分になる数少ない日でもあります。

 

 経団連は毎度支給額について発表しています。2018年夏のボーナスの平均支給額は96.7万円で過去最高額だそうです。

 ですが、順調に景気が回復しているとはとても言えません。これは大企業のみを対象としているため、全く参考にならない、といった嘆きの声も毎度のことです。世の中のサラリーマンで大企業に勤めているのはほんの一握りです。これをあたかも日本の平均かのように報道するのはどうでしょうか。

 

 ニッセイ基礎研究所が保険契約者約6600人を対象にアンケートを実施しています。

http://www.nissay.co.jp/news/2018/pdf/20180706.pdfhttp://www.nissay.co.jp/news/2018/pdf/20180706.pdf

ボーナスの平均支給額は60万円だそうです。皆さんの支給額はいかがでしたでしょうか。今回は、金額の多寡についてではなく、その使い道についてです。

 

貯蓄に回す人は半数

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 ボーナスのうち、一部または全部を貯蓄・資産形成に回すと回答したのは、全体の51.5%。逆に言えば、半数の方は1銭も貯蓄に充てず消費しているということです。どうでしょうか。個人的には思っていたよりもかなり多いなと思いました。自分のご褒美であったり、月々の生活費だったりに充てて消費しきる方が半数いるということです。ボーナスで貯蓄に充てない方はどのタイミングで貯蓄をしているのか・・・

 

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 ボーナスの使い道として最も多い割合を占めたのは、生活費の補填。月々の給与ではジリ貧で、ボーナスが支給されることを前提としていた消費生活をしている方がそれなりにいるということです。

 

貯蓄に充てる先は

 では、全体の半数を占める、一部または全額を貯蓄に充てる人は、どういった形で貯蓄に回しているかというと、

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 やはり円建ての現金預金が圧倒的です。79%と大多数を占めています。これこそが日本の金融リテラシーの低さを如実に現しているのではないのでしょうか。当然と言えば当然です。日本ではお金に対する教育が皆無ですので、何かをきっかけに自分で学ぶか、親から教わるぐらいしか道がないからです。親から教わるとしても、親自身もお金の教育は受けていないので、やはりお金について学ぶチャンスは少ないです。

 貯蓄系の保険に加入する方が4.5%いるというのは少々驚きでした。若者の保険離れが進んでいると言われていますが、やはり保険大国。根強い人気があるんですね。

 仮想通貨が0.1%というのも面白いですね。2017年冬のボーナスを仮想通貨に充てた人がどれだけいたことでしょう。まさに仮想通貨バブルでしたね。

 

NISAの活用は

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 NISAを活用しているのは全体の23.5%。4人に1人が活用しているということです。このあたりは想像通りですが、今年から始まった積み立てNISAの活用率は2.2%に留まります。これは意外でした。もっと多いと思ってましたが、そこまで普及はしていないようですね。年間40万円を20年間にわたって最大800万円積み立てることができます。投資できる商品も良質な商品にかなり絞られているので、大きな損をしにくい仕組みにはなっています。

 私は一般NISAを活用しています。一般NISAは年間120万円を5年間にわたって最大600万円を積み立てることができるからです。

 年間120万円を投資に充てるというのは意識しなければ達成できず、ひと月あたり10万円積み立てなければいけません。年2回のボーナスで10万円ずつ充てたとしても、ひと月8.3万円。

 貯蓄・投資のモチベーションを高く保つために、あえて積み立てNISAに移行していません。積み立てNISAであれば気づかないうちに年間40万円を積み立てることは可能ですが、一般NISAは意識をしないと限度額まで活用することができません。

 私はこれまで積み立ててきた投資資金に加え、1年半後の結婚式資金の貯蓄をしているところなので、意識高く資産を積み上げたいところです。