入籍後の新居のポイントは○○!?〜26歳DINKSの選択〜
ぼーさんです。
2018年3月に奥さんと入籍し、新居を構えることになったのですが、新居の選択についてはお互いにこだわりや譲れない点があり、それゆえ一悶着しました。
入籍前に同棲でもしていれば、結婚後もすんなりと新婚生活をスタートさせられたかもしれませんが、結婚を期に共同生活を開始するとなると、付き合っていた頃には見えなかった価値観の”ズレ”が出てきます。
新生活を開始するにあたり明確に浮き彫りとなったのは
- 住居に関する考え方
- お金の管理に対する考え方
でした。
お金の管理に対する考え方はこちらの記事をご覧ください。
住居についてもお互いの拘りがありましたので、どのような経緯を経て住居を決めるに至ったかについて振り返ってみたいと思います。
これから新生活を始めるDINKSさん・カップルさんの参考情報としてもご覧いただければ嬉しいです。
属性
新生活をスタートするにあたり、前提情報となるぼーさんと奥さんの属性です。
ぼーさん
・26歳
・都内勤務(23区)サラリーマン
・転居を伴う異動あり
・年収600万円
・神奈川在住(会社の独身寮)で家賃は12000円/月、通勤時間は片道90分。
・車所有。駐車場代は19000円/月
奥さん
・26歳
・都内勤務(23区)看護師
・転職経験2回あり(いずれも看護師)
・年収500-600万円(推定)
・都内在住(ワンルーム賃貸・2017年に2年契約更新済)で家賃は70,000円、通勤時間は片道35分。
・家賃補助20,000円あり
入籍から1年後以降に 結婚式を挙げ、新婚旅行をするべく1年間で2人で150万円の貯蓄と決めています。
貼り付け
入籍後、どこに居を構えるかという点では、ぼーさんの場合は3つの選択肢がありました。
- 新しく部屋を借りる
- 奥さんのマンションで2人暮らし
- 社宅に住む
1.新しく部屋を借りる
奥さんと話し合う中で、当初は最も有力だった案です。
賃貸マンションに住んだ場合、ぼーさんの勤める会社に家賃補助は一切ないため、奥さんを世帯主として契約すると、2万円の家賃補助があります。
新居の間取り・予算
2人とも月収は手取りで30万円近くだったので、手取りの世帯月収は60万円前後です。近い将来子どもができた場合も勘案し、間取りは1LDK以上、管理費込で12-12.5万円/月を条件に探すことにしました。
奥さんの家賃補助を考慮すると2人で毎月10万円強の出費となりますが、仮に10万円を綺麗に折半したとすると1人5万円の支出。奥さんの負担は今までと変わらず、ぼーさんの負担は4万円ほど増えることになります。
10万円はおよそ世帯月収の1/6の支出となり、収入以下の支出で生活することは十分可能な範囲ではあります。
住宅に関しては、以下の2人のこだわりがありました。
ぼーさんの希望
- 勤務地から近いこと(15-20分)
- 駅近(徒歩5分以内)
電車で15分以内であればあわよくば自転車通勤を実現したい。(満員電車でエネルギーを消費したくないという思い)
ぼーさんと奥さんの勤務地を結ぶと電車で35-40分の距離に位置していました。
ぼーさん勤務地↔︎新居↔︎奥さん勤務地
それぞれの区間が15分の立地を満たす立地はいわゆる都心部であり、物件の相場は1LDK・35-40㎡で11-13万円が相場。少々手狭感が否めません。
また、都心部ゆえ駐車場の相場も非常に高く、月極駐車場を契約すると4.5-5万円/月だったので、賃貸を選択した場合は、マイカー貸出に本格的に取り組んで駐車場代を賄うか、車そのものを手放すという選択肢もありました。
奥さんの希望
一方の奥さんの希望です。
- 自分の通勤が30分圏内
- 築浅
- 収納スペースが十分あること
- 近くにスーパーがあること
2交代制(日勤・夜勤)の看護師である彼女ですが、日勤の日は朝が早く、8:00には勤務地に到着し、準備を始める必要があります。
それゆえ、自分の勤務時間が30分以内にあることはマストな条件として押さえておきたいポイントでした。
加えて、部屋そのものに新しさを求め、収納スペースもある程度は確保したいという要望だったので、候補に挙がる物件は限られます。
ぼーさんは新婚生活のスタートを機に断捨離に取り組み、”持たない生活”をしてみたいという希望はありましたが、奥さんはそうではなく、むしろモノは増えていくからなおさら収納スペースは確保しておきべきという考えです。
選択肢は3つ
私は会社の独身寮に住んでいたので、
- 賃貸マンション
- 彼女の現在住んでいるワンルームマンションで2人暮らし
- 会社の社宅に入る(場所は希望できず)
の3つが考えられる選択肢としてありました。
賃貸マンション
○物件に求める2人の希望を満たすことが可能
×初期費用(敷金・礼金・仲介手数料・前家賃等)が膨大
×一定の立地・間取りを求めるとランニングコストは最も高い
×賃貸契約期間に関わらずぼーさんは転居を伴う異動あり
彼女の現在住んでいるワンルームマンションで2人暮らし
○お互いの職場に30分程度で通える
○契約が1年間残っているため、初期費用がかからない
×駐車場別途契約の必要あり(相場2.5〜3万円)
×社内規則上、契約満了の1年後に社宅に入ることは不可
会社の社宅に入る(場所の指定は不可)
○圧倒的な家賃の安さ(駐車場付き30000円)
○圧倒的な広さ(90㎡)
○初期費用なし
×築年数がぼーさんよりも年上
×場所が選べないため、場合によっては奥さんに転職を迫らなければいけない
×ご近所付き合いの面倒さ
金銭的なハードル
間取りに関しては見事にニーズが食い違い、2人のすべての条件を満たそうとすると家賃は15万円をオーバーし、日々の暮らしが精一杯で貯蓄には手が回らないことが明白になりました。
加えて、それまでは甘く考えていた初期費用を真面目に算出すると、100万円をゆうにオーバーすることが見え、ここで初めて将来のイベント(結婚式・新婚旅行・出産)を踏まえた貯蓄計画を立てることになりました。
実際、家具家電の買い揃えで90万円かかりました。
将来的なイベント
新婚DINKSさんには殆ど当てはまるかと思いますが、まとまったお金の支出があるイベントは、
・結婚式(+披露宴)
・新婚旅行
・子どもの出産
の3つです。出産に関しては補助金や手当もありますので、そこまでの支出はないかもしれませんね。
いずれにせよ、結婚式と新婚旅行では一定額の支出があります。
ネックとなった初期費用
賃貸で新居を構えずに、U30000の社宅を選択した最終的な決め手は初期費用の高さでした。
引越時の初期費用となる、前家賃・敷金・礼金・仲介手数料・家具家電を考慮すると、初期コストだけで最低50万円かかることが明白になり、完全な予想外の出費です。
- 結婚指輪をまだ購入していないこと
- 結婚式・新婚旅行という大きなイベントに向けて貯蓄をしなければならないこと
- 結婚式・新婚旅行の後には子どもが欲しいこと
など、現状2人が置かれた状況を改めて話し合い、近い将来どれほどの資金が必要で、そのために月々いくら貯蓄に充てなければならないかを話し合いました。
イベントに向けた貯蓄計画
結婚式・披露宴は親族や友人からのご祝儀もありますので、トータルコストがそのまま負担となるわけではありません。すでに結婚式を挙げた友人やネットの情報を参考に、自分たちの手出し(実負担額)を150万円と設定しました。
今あるお互いの貯金からの取り崩しはせず、150万円を無理なく貯めるには、
上記の通り、150万円の貯蓄を無理なく達成できる1年後を見据えました。
実際の日取りは入籍から1年半後の2019年9月になったので、さらに6ヶ月準備期間の余裕ができました。1年間で1人75万円貯蓄するとなると、
6.25万円/月のペース、ボーナスに頼ると4万円/月+14万円/ボーナス月(年2回)で達成可能です。
ランニングコストの比較
ランニングコストの比較は以下の通りです。
社宅 ・・・30,000円/月 × 1 = 30,000円/月(ぼーさんのみ)
奥さん賃貸・・・30,000円/月 × 2 = 60,000円/月
賃貸 ・・・50,000円/月 × 2 = 100,000円/月
社宅と賃貸では毎月7万円の差額が発生します。年換算で84万円。
驚異的な数字です。当初予定していた賃貸から社宅に住むだけで結婚資金の半分以上が賄える計算です。
しかもぼーさんは独身寮で駐車場代と合わせて31000円/月を出費していたので、出費はむしろ安くなりますし、奥さんに至っては住居費の出費はゼロになるため、金銭面に関しては文句のつけようがないです。
検討の末・・・
2人で検討の末、社宅に引っ越すことに決めました。奥さんには働いてもらうことになり、負担をかけてしまいましたが、将来的なイベント、それまでにかかるランニングコストを考慮するとベストな選択ができたと思っています。
ちなみに、90㎡もある社宅ですが、流石建設時期が昭和なだけあり、いたるところにレトロな佇まいがあります。
それでも住めば都というか、3万円で生活できることを思うと十分な物件であることは確かです。
生活スペースとしては2人で住むには広すぎるため、2部屋は物置やダンボール置き場と化しています。
当分は金融資産の最大化を目指し、格安の社宅でDINKS生活を堪能します。