【就職活動】私が金融機関に就職した理由

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ぼーさんです。

私は北海道で生まれ育った田舎者丸出しの大学生でしたが、就職を機に上京し、現在は国内金融機関に勤めています。

 

自分でビジネスを立ち上げたり、事業を興すなんていうバイタリティは持ち合わせていない私なので、その他大勢の大学生と同じように就職活動をして現在の会社に内定をもらい、入社から5年経った今も働き続けているわけです。

 

20社ほどを受け、結果として当時第一希望としていた会社が今の会社に内定をもらいました。20社の内訳は業態は違えど、すべてが金融機関でした。銀行・保険・信託銀行・証券などなど・・。なぜ金融期間に就職したか。

 

入社後の昇給が早く、給与が高い

金融機関は他の業界に比べて昇給がとにかく早いです。

初任給こそ他業界と同様の水準ですが、早ければ2年目から年収が500-600万円まで上がる企業も少なくありません。

中には20代のうちに年収1000万円の大台にのる金融機関も存在します。総合商社に匹敵する水準です。

 

時代の流行り廃りに左右されにくい

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これが最大の理由です。長く勤めることを前提としているなら、業態・会社がどれほど安定しているかは1つの大きな判断基準となります。

以下は1995年からの新卒人気企業ランキングです。

1995年

2000年

2005年

2010年

2015年

2017年

1位

日本電信電話

ソニー

JAL

JTB

JTB

電通

2位

東京海上火災

NHK

電通

資生堂

ANA

ANA

3位

三菱銀行

日本電信電話

ANA

ANA

HIS

伊藤忠商事

4位

三井物産

サントリー

JTB

三菱UFJ東京

JAL

博報堂

5位

伊藤忠商事

JTB

サントリー

JAL

電通

JAL

 

1995年

2000年

2005年

2010年

2015年

2017年

1位

日立製作所

ソニー

トヨタ自動車

ソニー

トヨタ自動車

トヨタ自動車

2位

日本電信電話

日本電信電話

ソニー

パナソニック

味の素

ソニー

3位

三菱重工

本田技研

本田技研

資生堂

カゴメ

日立製作所

4位

NEC

NTT移動通信

日立製作所

サントリー

明治グループ

デンソー

5位

ソニー

トヨタ自動車

サントリー

味の素

資生堂

三菱電機

 

金融機関は文系の三菱銀行(現三菱UFJ銀行)以外トップ5には入っていませんが、いつの時代もトップ10〜20に名を連ねます。

ランキングで上位を占める企業はその時業績が好調である企業が大半を占めます。

そういう意味では、文系はJTB・HISの旅行業界と、JAL・ANAの航空業界が人気のようですね。格安の旅行サービスや、LCCが台頭してきているとは言え、圧倒的シェアを奪われ存続の危機に貧する状況に至っていないのは国内金融機関と同じことが言えそうです。

高度経済成長期から日本の強みとされていた”モノづくり”が時代の流行り廃りに大きく左右されるという不安がありました。

 

絶対に安定な企業はない

金融業界だから絶対安定ということはないです。他の業界と相対して金融機関は安定しやすい業界だと判断したにすぎず、いつだって他の企業に取って代わられる危険性は秘めています。

経営破綻・銀行再編

バブル崩壊後、巨額の不良債権を抱えた金融機関は次々と経営が行き詰まり、97年北海道拓殖銀行、98年日本長期信用銀行(現新生銀行)、日本債権信用銀行(現あおぞら銀行)が経営破綻に陥りました。

残された銀行は生き残りをかけて再編を加速し、現在の三大メガバンク(三菱、三井、みずほ)が誕生しましたが、金融機関に勤めているからといってリストラや経営破綻と無縁になることはありません。

地方金融機関においては特に人口減少の影響を顕著に受け、支店の統廃合や金融機関の合併が今でも断続的に実施されている状態です。

Fintechの台頭

Fintech(Financial+technologyの造語)の高まりを受けて、とりわけ銀行の存在価値の損失が囁かれています。

ビルゲイツは以下のように発言しています。

銀行機能は必要だが、今ある銀行は必要なくなる。

日本はFintech関連の投資額が世界で最低の水準にあり、アメリカ・中国ほどイノベーションが起きにくい状況ですが、

 

日本人の金融リテラシーの低さが金融業界を支えている

イノベーションも進まず、外資系や新興のITサービスにシェアを奪われ始めている国内金融機関の存続の一助を担っているのが日本人の金融リテラシーの低さが挙げられます。

以前ほどではないとはいえ、保険の営業職員が自宅を訪問し、必要のない高額な契約を結んだり、窓口に来店した顧客に使いもしない外貨預金を勧めたり、手数料が詐欺的に高い投資信託を売りつける現状が後を絶ちません。

Twitterやブログで投資家を中心としていろんな方の記事やツイートを拝見していますが、皆さん一様に金融リテラシーが高く、自分のこれまでの勉強不足を痛感させられます。

しかし、現実世界の自分の周りを見渡してもわかることは、彼らのような金融リテラシーの高い方々は、IT・インターネットが生活に深く浸透している今の時代も依然として圧倒的少数派であるということです。

日本国内で胡座をかいている大企業のサービスよりも新興のネット企業の方が低コストでよりよいサービスを展開していることは明らかです。国内大企業はとにかくコストがかかりすぎます。

国内金融機関はどの業態も外資系やネット系にシェアを奪われ始めています。年を追うごとにその傾向は強くなっていますが、会社の存続を揺がすほどのインパクトはありません。

 

以上、ぼーさんが金融機関に就職した理由でした。

当時は有名企業ですらまともに知らない、世間もモノも知らない無知な大学生だったので、今思い返せば激甘な理由でしたが、就職して5年経った今、金融機関での勤務経験は確実にぼーさんの今の価値観を形作るよい経験になっています。